タウンワーク対決 愛知VS京都
記事関連リンク
溜池通信
タウンワーク (リクルート社)
都道府県別有効求人倍率
愛知県を含めた東海3県の景気は過熱しているそうである。溜池通信の不規則発言で1月2~4日の3日連続で愛知県を取り上げているからエコノミストと呼ばれる人たちにとっても愛知県への関心が高まっているのだろう。じゃあ俺も愛知に住むものとしてひとこと書いてみようかという按配である。
私の手元にはタウンワークの「京都北・西版」と「京都東・滋賀版」と「名古屋南・知多版」と「西三河版」がある(リンク先は発行エリアの地図)。昨年末に京都と愛知を往復したので駅で入手した。京都は月曜日、東海は金曜日発行で発効日にズレがあるが、いずれも2004年最後に発行したタウンワークである。
タウンワークを知らない人のために解説するとタウンワーク(TOWN WORK)はリクルート社が東京圏・東海圏・関西圏で発行する無料の求人誌で駅やコンビニや吉野家などに置いてある。想像してもらう映像としては、吉野家で年のころ20代だろうか30越しているくらいかだろうかというところの輩がニット帽をかぶりよれたジャケットに洗ってないジーンズからパンツが半見えで豚丼に山盛りの紅生姜をかけてにちゃにちゃ喰いながら読んでいるのがタウンワークである。声をかけたら、かけたくないけど「なんスか」とか答えそうな、そんなかんじ。そんなかんじの求人誌がタウンワークであるが、そのページ数は地方によってまったく異なる。
「京都北・西版」 74P
「京都東・滋賀版」 82P
「名古屋南・知多版」 114P
「西三河版」 154P
京都の2冊は中京区と下京区がかぶっているし元より正確な比較を企図しているわけではないが、雰囲気はわかってもらえるのではないだろうか。(愛知県人からすれば京都と比べらてもねえ、ふふん。かもしれない。ちなみに「東西・京葉線版」12/6号は82Pである)タウンワークはわら半紙みたいなざらっとした手触りの紙を使っているので「西三河版」になると仕事を探すのが面倒になるくらい重たくて分厚い。京都の2冊の平均が77P、愛知の2冊の平均が134Pであるので京都の1.74倍の紙幅が愛知のタウンワークにある。これは都道府県別有効求人倍率の京都府0.89で愛知県1.64割った1.84と近似する(近似してよかった)。
愛知のタウンワークでは請負・派遣を含めてやはり製造業が多い。負けずにサービス業(含パチ・スロ)も多い。ところどころにセントレア(中部国際空港内の商業施設)の求人がある。これは製造業の活況がサービス業に波及する景気回復の必勝パターンに加えて中部国際空港の開港と愛知万博の開催が重なっての活況であろう。
では来年の2006年の愛知経済はどうなるのだろうか。
愛知で夕方の5時台6時台のテレビニュースを見ていると毎日、新空港と愛万の話題である。昨年の8月から愛知に住んでいるが愛万のニュースがない日はない。どの局のニュースでも愛万コーナーの時間があってどうでもいいようなニュースを流している。盛りあげるためだし実際盛りあがっているからどれだけニュースで流そうがかまわないのだけれど。新空港の開港が迫って空港がらみニュースが増えるにつれ、90年代を関西で過ごした私には既視感というのかいつか見た映像のような気がして。その既視感は関西国際空港である。94年9月に開港した関空は「これさえできたらなんとかなりまっせ」という雰囲気だった。テレビのニュースは関空をずっと取りあげていた。だが開港後は関空の地盤沈下(比喩ではなく空港の地面が沈む)とともに関西経済が沈み込んでいく90年代後半だった。それを知っているので愛知は関西の轍を踏まず成功してほしい。アメリカのえらい人は日本のバブル崩壊を研究してアメリカ経済の減速を軟着陸させたそうだが、愛知の経済人は関空の失敗(でいいでしょ)を研究しているのかどうか。
アエラの05.1.3-10号。いわゆる合併増大号では「名古屋繁栄の天下取りDNA」と題して名古屋・愛知の記事がある。サブタイは「節約、勤勉、家意識。日本人の原点がここに。」である。各種金銭にまつわる統計がのっているのだが、総じて愛知人は吝い。これはいままでの愛知県人像とかさなるのだが愛知名物「派手婚」(東海3県の結婚費用総額平均628万円、全国13地域中3位、全国平均537万円)も新生活に必要なものだけを買っているから費用が増えているそうである。そのほか気になった数字は
愛知県の鉄道通勤定期代 6869円(東京1万8071円)
東海地方の3世代同居率 13.3%(近畿7.1%、関東5.6%)
名古屋大学の出身県別入学者割合 愛知県51.4%、岐阜県10.2%、三重県6.3%、静岡県5.9%
記事中には名古屋大学の03年度卒業生の就職先トップ20のうち11が愛知県内の企業と自治体で占めているとある。DIMEの山根一眞氏(愛万のプロデューサー)の記事には名古屋で愛万を当て込んだホテルは1棟も立っていないそうで、確かに目立つのはJR名古屋駅のセントラルタワーであるが開業が2000年である。内輪でやって内輪で盛り上がり吝くやるのが愛知流だろうか。日本が保守に回帰するなかで愛知の保守性が注目を集めるのかもしれないし、地方は地方で盛り上がるというのがこれからの地方のあり方なのかもしれないなと思う。この保守性をもって2006年を越えるのか。
今年は愛知に住む予定だから中部国際空港の地盤沈下は果たして起こるのかを含めてウォッチしていきたい。
| 固定リンク
「愛知!」カテゴリの記事
- イタリア村倒産(2008.05.08)
- タウンワーク対決 愛知VS京都(2005.01.06)
- カテゴリー「愛知!」はひとまず終了します(2005.10.23)
- さようなら 愛知県阿久比町(2005.08.13)
- トヨタコレクション(2005.08.01)

コメント